オゾン発生器業界のちょっとディープな話
オゾン発生器を販売する際に必ずと言っていいほど表記がある項目、それが「オゾン発生量」です。風量が公表されていない場合でも、このオゾン発生量は公表されていることがほとんどです。
私たち消費者は、このオゾン発生量をメーカーが公表しているスペックから知るわけですが、これってどのくらいの信憑性があるのでしょうか。
鵜呑みにしていいのでしょうか。

極端な話、「実際は公表のオゾン発生量より全然少ないことなどないのかな…」と思ったりしませんか?

実は、そういうことがあります。

本記事は、現在オゾン発生器の導入を検討しているあなたの不安を決して悪戯に煽るつもりなどなく、また根拠がない憶測で記事にしているわけではありません。

以下、実話をもとにお届けします。

この記事を読んで分かること

オゾン発生器業界にはデタラメなメーカーやショップが存在し、オゾン発生量などの公表値に偽りがあるケースも存在する。製品選びはもとより、それより優先するのはメーカー選びである。

国民生活センターの調査で意図せず明らかになってしまったメーカーの公表値

国民生活センターの調査で意図せず明らかになってしまったメーカーの公表値
当時の資料から
平成21年、独立行政法人 国民生活センターが「家庭用オゾン発生器の安全性」について調査を実施しました。
調査が行われた理由は「2004年度からの約5年間に、オゾン発生器に関する相談が410件寄せられ、そのうち、67件は『利用したら気分が悪くなった』『オゾンガスが体によくないとの情報があり不安』など、安全性に関するものが67件みられたから」だそうです。
実は当時の国民生活センターが行ったこの調査は後に(今も?)「トンデモ調査21(平成21年にこの調査が実施されたことから)」と関係者の間で語り継がれる実に杜撰(ずさん)なものでした。

その理由は、

  • 家庭用と業務用を同じ土俵で調査してしまった
  • 有人環境のオゾン濃度基準を無人環境で使用する業務用に当てはめて語られている
  • 機器のオゾン放出口のオゾン濃度を持ち出し「危険」としてしまった
  • そもそも調査する原因になった問い合わせの内容がひどいものばかりだった

オゾン発生器の選び方ー用途を必ず確認しよう」でも書いているとおり、オゾン発生器には業務用と家庭用があり、それぞれオゾン発生量がまったく異なる(業務用は家庭用の10〜400倍など)ことから、家庭用製品は有人環境で使用し、業務用製品は無人環境(人もペットもその場にいない環境)で使用するのは鉄則です。
にもかかわらず、この当時の調査では家庭用と業務用の製品が同じ土俵で語られ、オゾン発生器の正しい使い方などは一切無視され、挙句の果てには、「オゾン濃度」といっても機器のオゾン放出口からオゾン濃度を測定してしまったりするなど、もう実にハチャメチャな調査でした。

そもそも、この調査を実施する理由になった問い合わせが「事例」として当時の資料に何件か紹介されているのですが、「オゾンを発生させ殺菌をする空気清浄機をインターネットで購入した。咳き込むので返品したい」「知人からの紹介販売でオゾン発生器を購入したが、使用したら胃が痛くなった。体によいというが、信用出来る商品か」などです。

空気清浄機に搭載されるオゾンの脱臭機能程度では絶対にそんなことにはなりませんし、家庭用オゾン発生器で胃が痛くなるまでの症状もあり得ません。「オゾンが体に良い」という情報はおそらく「オゾンでガンが治る」など、何の根拠もない詐欺まがいのショップにある情報でも信じてしまったのでしょうか。オゾンは体に良くも悪くもありません。もちろん、高濃度のオゾンは健康被害を受ける可能性はありますが、市販の家庭用オゾン発生器でそれほどの高濃度環境をつくることは不可能です。そもそも、量や濃度の話を持ち出すなら、酸素も塩も砂糖もナツメグでさえも過剰摂取で実際に死亡例があります。(しかしオゾンで死亡例はありません)

実にツッコミどころ満載な「トンデモ調査21」ですが、そこはこの記事の本筋ではありませんので、もしご興味ある方がいれば、「国民生活センター オゾン発生器」などと検索窓に入力し、調べてみて下さい。

国民生活センターの調査は杜撰だなぁ〜

それもありますが、実はこのときに意図せず明らかになってしまったオゾン発生器のメーカー公表値の方も負けず劣らず杜撰なものだったのです。(これが本筋です)

当時の調査でピックアップされた機種は次の7機種です。
メーカー公表値と実際に測定したオゾン発生量は国民生活センターの調査ままです。

リストNo. 製品名 型式 販売者 オゾン発生量または濃度(メーカー公表) オゾン発生量または濃度(実測)
1 オースリークリア SK202C オゾンマート 200mg/hr 199.6mg/hr
2 タイマー付オゾン発生器 舞 friend DL-01 ヘルシーブティック 30mg/hr 13.4mg/hr
3 ピュアオゾン ピュア・フェイス
テレゾンクリエート オゾン平均濃度が0.06ppm前後になる 97.1mg/hr
4 リフレアー OX-10 パレットファイブ 200mg/hr 50.9mg/hr
5 ピュレア ATN-101 やさしさON-LINE 0.5mg/hr・5mg/hr 測定不可
6 ピコレッツ PLS-1 オーニット 0.5/1.0mg/hr 測定不可
7 エアロガード
マツカメショッピング 約0.05ppm 測定不可

※国民生活センターがピックアップした機種は「業務用」と「家庭用」が混在しています。

リストNo.5〜7の製品については、そもそも、メーカーが公表するオゾン発生量または濃度がきわめて低い数値であることから、これを測定しろという話に無理があります。よって、何ら不自然はない結果だといえます。

次に、リストNo.3の「ピュアオゾン ピュア・フェイス」ですが、メーカー公表によると「オゾン平均濃度が0.06ppm前後になる」とのことですが、国民生活センターが測定したオゾン発生量の実測値は「97.1mg/hr」でした。オゾン発生量が100mg/hr弱あれば、狭い室内空間であれば1.0ppmにすることも可能であり、場合によってはメーカー公表値と10倍以上の誤差が生じる可能性もあることから、これはとんでもないメーカー公表値といえるでしょう。

最後に、リストリストNo.1・2・4を見ていきます。 

リストNo.1のオースリークリアですが、メーカー公表値と国民生活センターが測定した実測値との乖離はわずか0.4mg/hrしかありませんでした。よって、このメーカー公表値は99%正しい数値といえます。

リストNo.2のタイマー付オゾン発生器 舞 friendのオゾン発生量はメーカー公表値の半分以下の数値でした。

リストNo.4のリフレアーにいたっては、メーカー公表の約1/4程度のオゾン発生量しかありませんでした。
 

命運を分けたのはメーカーの姿勢

命運を分けたのはメーカーの姿勢
当時の調査によってデタラメなオゾン発生量または濃度を公表していたメーカーは今は存在しません。
一方、調査対象の中で唯一、公表値どおりのオゾン発生量が確認できたオゾンマート社は令和元年現在、オゾン発生器4大メーカーと呼ばれるまでになり、業界のトップ集団にいます。

簡単にいってしまえば、「デタラメなメーカー・粗悪な製品は淘汰され、信頼に値するメーカー・製品が生き残った」ということになります。

今では半ば笑い話として語られる「トンデモ調査21」ですが、当時は真面目に頑張っていたオゾン発生器メーカーはいい迷惑だったことでしょう。しかしながら、この「意図せずメーカーの公表値が明らかになってしまった」という事実が結果的にオゾン発生器業界に健全性をもたらすことになったのです。

ちなみに当時のこの国民生活センターの調査でたまたまリストアップされてしまったオースリークリアという機種は、その後、平成27年にオースリークリア2、そして、令和元年にオースリークリア3(最新モデル)を発売し、シリーズ累計1万台を突破する「オースリークリアシリーズ」として、これまで業界内で大ヒットしたオーニット社の「剛腕シリーズ」と肩を並べる業界を代表するシリーズの1つとしてその名を馳せることになりました。
※業界で1万台を突破しているシリーズはオーニット社の剛腕シリーズとオゾンマート社のオースリークリアシリーズのみ。
 

信頼できるメーカーを選ぼう

この記事のタイトルを「オゾン発生器業界の」としていますが、このようなことはオゾン発生器業界に限らずどの業界でもある得ることだと思います。

製品の外観がどれほど魅力的であっても、その製品のスペック数値がどれほど優れた数値であっても、「そのメーカーが信頼に値するのか」という点の方が圧倒的に重要です。
何故なら、その外観は見掛け倒しのハリボテかもしれませんし、そのオゾン発生量は本記事で取り上げた国民生活センターの調査にあったように信用できないメーカーによるデタラメな数値かもしれないからです。

そのメーカーが信頼に値する企業であれば、公表のスペック数値も信頼できます。しかし、もし逆であれば、そもそも公表している数値を信頼しろと言うのに無理があります。目に見える外観デザインやメーカー公表のスペックにある数値などより、まずは目に見えないメーカーの信頼性を見きわめましょう。

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