新型コロナウイルスの除菌対策グッズはオゾン?それともアルコール?
新型コロナウイルスの除菌対策グッズはオゾン?それともアルコール?
新型コロナウイルスが猛威を振るい、社会生活にも経済活動にも大きな影響を及ぼしています。2020年3月4日には、国内の感染者数がとうとう1,000人を超えました。

ここにきて問題になっているのが「対策グッズ」です。
「マスク」は、各地のドラッグストアで売り切れが続いているものの、専門家のなかには「マスクの効果は低い」と指摘する人もいます。
一方で、「アルコール」はかなり有効な対策グッズとみられています。

この記事では、信頼できる機関や衛生関係の企業が発信している情報だけを使って「新型コロナウイルス対策グッズ」を紹介していきます。

そして、一般的なウイルスや細菌への対策で大きな効果を上げている「オゾン」は、新型コロナウイルス対策になり得るのでしょうか。
オゾン発生器メーカーの見解もあわせて紹介します。
 

マスクは結局「効果があるのか、ないのか」

新型コロナウイルスに対する「マスクの効果」の結論は、こうなります。

・咳や発熱などの症状がまったくない人が、予防的にマスクをつけても効果はあまり期待できない
・咳や発熱などの症状がある人が、感染を広げないためにマスクをつけることは効果が高い

つまり、確実に感染していない人が、多くの人が集まる場所に行くときに、「感染したくない」という理由でマスクをつけても、感染を完全に防ぐことはできない、ということです。
さらに、咳や発熱がある人は、マスクをして、他人にうつさないようにすべき、といえます。
首相官邸、厚労省、WHO(世界保健機関)は、おおむねこの見解で一致しています(*1)。

*1:NHK 「新型ウイルス マスクの予防効果ある?ない?」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200207/k10012277301000.html
 

信頼できる機関の説明

首相官邸、厚労省、WHOはマスクについて次のような見解を示しています。

<首相官邸と厚労省のマスクに対する見解(同じ見解)>

  • 予防用にマスクを着用することは、混み合った場所、特に屋内や乗り物などの換気が不十分な場所では1つの予防策と考えられる
  • ただ、相当混雑していない限り効果はあまり認められない

<WHOのマスクに対する見解>

  • マスクだけでは感染を防げる保証はない
  • マスクで予防できるという科学的根拠はない
  • 無駄な使用や間違った使用を回避するため、症状のある人だけがマスクを着用すべき
  • ただ、新型コロナウイルスの患者の看病するときは、マスクをつけるべき

 

なぜ「マスク問題」が起きたのか

マスクについては「予防効果は低い」「拡散防止効果は高い」という、単純な答えなのに、なぜ「マスク問題」が起きているのでしょうか。
健康な人までもマスクを大量に買い求め、マスクが品薄になり、ちょっとしたパニックになっています。政府はやむを得ず、補助金を出して、マスクメーカーに増産を依頼しました(*2)。

マスク問題が起きた原因について、NHKがひとつの答えを出しています(*1)。
それは、マスクの効果を測定するのは容易ではない、ということです。
マスクの効果を測定するには、マスクをつけたグループと、つけないグループをつくり、その感染率を測らなければなりません。
それには時間がかかります。

そのため、政府や保健機関が「マスクの予防効果は低い」と言えば言うほど、人々は「低いだけであって、予防効果がゼロではないんだな」と了解してしまい、「ならば、マスクをつけておくことに越したことはない」と発想してしまいます。
マスク問題については、国民ひとりひとりが冷静になるべきです。

*2:NHK 「マスク増産 政府がメーカー3社に補助金 月間1300万枚上積みへ」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200228/k10012306511000.html
 

輪ゴムとキッチンペーパーでマスクをつくる

東京都葛飾区のゴム製品メーカーの「精工パッキング」が2020年2月に発売した「極細輪ゴムのマスク製作キット」が注目を集めています(*3、4)。
極細輪ゴムとキッチンペーパーで、即席のマスクをつくることができます。

「キット」と名づけられていますが、メーンの商品は、輪ゴム1個です。
ただ、この輪ゴムの太さは0.4ミリで、世界一の細さです。通常の輪ゴムの2.5分の1しかありません。
この極細輪ゴムは、シリコンでできているので強度があり、劣化しにくく、ゴム特有の臭いもありません。肌触りがよいため、耳にかけて多少引っ張っても痛みは出ません。

即席マスクは10秒でつくることができます。キッチンペーパーを2つ折りにして、そこに極細輪ゴムを通し、キッチンペーパーの部分を口に当てて、極細輪ゴムの両端を耳にかけるだけです。
精工パッキングは、即席マスクのつくり方をユーチューブで解説していますので、こちらをご覧ください。

数時間使ったら、キッチンペーパーを取り換えれば「新品マスク」になります。
「マスク製作キット」の値段は、極細輪ゴム1本とキッチンペーパー1枚がついて、税込600円。別途送料300円が必要です。

テレビやネットニュースで紹介されたため、人気が出てしまい、放送日以降まもなくから3月4日まで売り切れになっていましたが、5日には購入可能になっています。(*5)。

ただ、この方法なら、普通の輪ゴムでも、「キッチンペーパー・マスク」をつくることができます。
先ほど紹介したユーチューブ動画みて製作すれば、実質0円でマスクを用意することができます。

*3:prtimes 「防災用マスクのために開発した、耳が痛くならない極細輪ゴムで作る「マスク製作キット」販売開始!」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000054779.html
*4:マスク製作キット | Hand made Mask
https://seikopacking.thebase.in/items/26679086
*5:人気商品のマスク製作キット
https://seikopacking.thebase.in/items/26679086
 

プロ用手洗いグッズは期待大

医療用や家庭用の衛生・健康製品をつくっている老舗メーカー、サラヤ株式会社(本社・大阪市)は、新型コロナウイルス対策として手指消毒を呼び掛けています(*6)。
新型コロナウイルスではない、従来のコロナウイルスには、アルコール消毒の効果が実証されているからです(*6)。

*6:SARAYA 新型コロナウイルス感染症とは
https://family.saraya.com/kansen/coronavirus/index.html
 

「効果」についての注意点

従来のコロナウイルスとは、これまでに見つかっている6種類のコロナウイルスのことで、新型コロナウイルスはまだ含まれていません。
6種類のうち、サーズとマーズを除く4種類は、感染して症状が出ても「通常の風邪程度」で済んでいるため、衛生当局も医療機関もこの4種類については警戒していません。

さて、アルコール消毒の、新型コロナウイルスへの「効果」については、次の点に注意する必要があります。

  • アルコール消毒は、従来の6種類のコロナウイルスには効果が実証されている
  • しかし、新型コロナウイルスに対して「効果がある」とは、まだ実証されていない
  • しかし、だからといって、アルコール消毒が新型コロナウイルスに「効果がない」とはいえない
  • むしろ、新型コロナウイルスも「コロナウイルスなので」アルコール消毒の効果が推定できる

少々込み入った説明ではありますが、これを要約すると、結論はこうなります。

  • 新型コロナウイルスも「コロナウイルスなので」アルコール消毒で予防しよう

今のところ、アルコール消毒より有力かつ簡便な予防法が見つかっていないので、これを使いましょう。
次に、アルコール消毒は、従来のコロナウイルス予防に効果を発揮するメカニズムを解説します。
 

アルコールがコロナウイルスの膜を破くから

アルコール消毒が従来のコロナウイルス予防に効果があるのは、アルコールがコロナウイルスの「膜」を破壊し、不活性化するからです。(消毒・殺菌する)

コロナウイルスは、「エンベロープ」という膜に覆われています。この膜を壊さないと、コロナウイルスの核酸(DNA)を消滅させることができません。
エンベロープは脂質でできていて、アルコールは資質を分解します(*7)。そのため、アルコール消毒で、コロナウイルスを破壊することが期待できるわけです。

*7:ウイルス粒子の構造と各部の機能
http://www.med.akita-u.ac.jp/~doubutu/kansensho/virus17/kouzou.html
 

サラヤの手指用酸性アルコール消毒剤「ハンドラボ」

サラヤ株式会社は、新型コロナウイルスの予防策として、食品業界などで衛生のプロたちが使っている手指用酸性アルコール消毒剤「ハンドラボ」を、一般家庭でも使うことをすすめています(*8)。

ハンドラボは、食品メーカーなどが感染症予防や食中毒予防のために、従業員に使わせているものです。
リン酸でpHを酸性にして、エタノールの殺菌効果を高めています。その殺菌効果が評価され、ハンドラボは第64回工業技術賞を受賞しています。
300mLで768円です。ただこの製品も、3月4日現在、欠品になっています。注文が殺到しているためと思われます。
下記のURLを小まめにチェックして、入荷次第購入してみてはいかがでしょうか。

<ハンドラボを購入できるサラヤ株式会社のサイトのULR>
https://shop.saraya.com/smile/item/25999/?bc=n_family

*8:SARAYA 広範囲のウイルス・細菌の除去
https://family.saraya.com/products/handlab/index.html
 

食品・衛生・医療業界などでは「殺菌といえばオゾン」

「オゾン(O3)」は、食品工場や病院などの、ウイルスや細菌に「絶対に侵入してほしくない場所」の殺菌や消毒に使われています。
オゾンは酸素原子3個からなるガスです。酸素原子が2個だと酸素になるので、オゾンは「酸素(O2)の同素体」と呼ばれています。
詳しくは「オゾンの効果や作用」をご覧下さい。

「殺菌といえば」といわれるオゾンは、新型コロナウイルス対策でも期待されています。

 

プロ野球も薬局もオゾンで予防している

2020年3月現在、プロ野球の各球団はキャンプの真っ最中で、新型コロナウイルス対策が不可欠な状態になっています。
ヤクルトスワローズは、球場の各所に「エアバスター」という、空気清浄機のような機器を置いています(*9、10、11)。

エアバスターは三友商事株式会社(本社・大阪市)が取り扱う「オゾン発生器」です。
エアバスターは、空気中の酸素を吸い込み、電気分解を行なってオゾンをつくって、空気中に送り出します。
エアバスターは「脱臭」を目的にしていますが、オゾンはウイルスや細菌を殺菌して臭いを取るので、「殺菌装置」でもあります。

スワローズを始めとする各球団も、殺菌装置としてエアバスターをキャンプ地の球場、宿舎、ロッカールーム、トレーニングルーム、食堂に設置しています。

さらに、薬局チェーンのクオール(本社・東京都港区)も、オゾン脱臭機・エアバスターを店舗に設置しました。
クロールはエアバスターを設置する理由を「新型コロナウイルス感染拡大の防止策」と説明しています(*12、13、14)。
クオールの取り組みは、テレビ朝日の報道ステーションがニュースで取り上げました(*14)。

*9:https://www.nikkansports.com/baseball/news/202002160000882.html
*10:https://maidonanews.jp/article/13159229
*11:https://www.sanyu-syoji.co.jp/products/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%80%80%E3%82%AA%E3%82%BE%E3%83%B3%E8%84%B1%E8%87%AD%E5%99%A8/
*12:https://ssl4.eir-parts.net/doc/3034/announcement6/56248/00.pdf
*13:https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=
*14:n202002250534https://ssl4.eir-parts.net/doc/3034/announcement6/56500/00.pdf
 

オゾン発生器メーカーが「消防庁のオゾン除菌」を公開

東大阪市のオゾン装置メーカー、株式会社タムラテコは2020年2月28日、同社のオゾン殺菌消毒装置「バクテクター03」が、消防庁(東京都)のすべての救急車に搭載されていることを、自社のホームページで紹介しました(*15)。

同社はこれまで、オゾン除菌に関する情報を、消防や警察、行政機関、医療機関などにのみ、公開していました。
ウイルス感染が流行したときのオゾン殺菌消毒装置を使った作業マニュアルを、消防庁などと一緒に作成してきたからです。「オゾン殺菌消毒装置の使い方」は社外秘にしていました。
しかし、新型コロナウイルス問題が深刻化してきたことで、関係者の参考になればと公開に踏み切りました。

*15:http://www.teco.co.jp/wp/topix/6259
 

パンデミックになったときのオゾンの使い方

タムラテコは、ウイルス感染がパンデミック(世界的な流行)になったときのオゾンの使い方を紹介しています。
まず、救急現場に「オゾンガス除染専用高気密テントボックス:MEDIOBOX」を設置します。これはキャンプで使う大型テントのようなもので、気密性を高めています。
このなかにオゾン発生装置を入れ、MEDIOBOX内をオゾンで満たします。同時に、再利用する感染防止用の衣類などを入れて殺菌します。

タムラテコは、自社製品の効果の測定を財団法人北里環境科学センターに依頼しました。その結果、同社のオゾン発生機器を2時間使うと、インフルエンザウイルスを99%以上、不活化させる(機能を失わせる)ことができました(*15)。
 

まとめ~オゾン発生器で新型コロナウイルスを殺菌しよう

タムラテコは、オゾン装置が「新型コロナウイルスの除菌実証実験は未実施」「新型コロナウイルスに対するオゾンの効果は未確認」などとコメントしていますが、「オゾンで一般細菌と一般ウイルスを殺菌することが可能」と自信を示しています(*15)。

また、別のオゾン脱臭装置メーカーであるポエック株式会社(本社・広島県福山市)も、やはり「新型コロナウイルスに対するオゾンの効果は実証されていない」としながらも、それを実証するために大学との連携を検討している、と述べています(*16、17)。

オゾン製品メーカーは、「実証されていない」が「自信はある」というスタンスを取っています。
「効果があるかもしれない」という噂だけで軽いパニック状態が引き起こされるだけに、メーカーがこうした慎重姿勢を取るのは当然でしょう。
国民としては、オゾンの新型コロナウイルス「退治」の有効性が1日も早く実証され、確実な殺菌がなされることを願うばかりです。

*16:https://assets.minkabu.jp/news/article_media_content/urn:newsml:tdnet.info:20200226470196/140120200226470196.pdf
*17:https://www.puequ.co.jp/ja/product/naiad.html

エアバスターやバクテクターO3だけではなく、当サイトのおすすめのオゾン発生器に関する記事では、特に人気が高い業務用のオゾン発生器を徹底比較していますので、よろしければこちらもご覧下さい。

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