オゾン発生器の使い方
製品固有の使い方は別にして、ここでは一般的なオゾン発生器という機器の使い方について説明します。導入後の時間的コストをここでイメージして下さい。

オゾンを発生するオゾン発生器は、主に室内空間や車内の消臭除菌に利用されています。それぞれシーン別に詳しくその使い方を知りたい方は「部屋の消臭」「車の消臭」をご覧下さい。

このページでは、「そもそもオゾン発生器って、どうやって使う機器なの?」という点についてご説明します。

この記事を読んで分かること製品固有の情報ではなく、機器としての「オゾン発生器」の一般的な使い方を知ることができる。使い方を知ることによって、導入後の時間や労力等をイメージできるようになる。

オゾン発生器とは

オゾン発生器とは
画像は剛腕シリーズ © rokubou
オゾン発生器とは、機器内部でオゾン(O3)を生成し、空間に放出する機器を指します。
オゾンは、フッ素に次ぐ除菌力の高さで、プール消毒でお馴染みの塩素と比較しても約6倍の除菌力です。
オゾン発生器の選び方でも説明しているように、ひとくちにオゾン発生器といっても、家庭用と業務用に分かれたり、メーカーや機種によってオゾン発生量も結構異なります。
 

オゾン発生器ご利用の流れ

業務用のオゾン発生器を利用して消臭除菌作業を行う際は、次の流れで作業を行いましょう。
また、業務用のオゾン発生器をご利用の際は大前提として必ず無人環境で行うようにして下さい。
 

①密閉率を高める

空間に放出したオゾンが対象空間から漏れ出ないようにした方が効果的です。そのため、ドアや窓等をすべて閉めてできるだけ密閉率を高めましょう。
※クローゼット内も同時に消臭除菌作業を行いたい場合、クローゼットは全開にして下さい。

室内空間の場合、外気を導入する換気は行わないで下さい。オゾン発生器で一生懸命オゾンを生成・放出しても換気が行われてしまいオゾンが外に漏れ出てしまうためです。
外気を導入しないシーリングファンは外気と関係ありませんので、回して問題ありません。(むしろ回した方がオゾンが室内空間に均一に充満し効率的な作業になります)

シーリングファンは回した方が効率的にオゾンが拡散される
シーリングファンは回した方が効率的にオゾンが拡散される

 

②オゾン発生器を設置する

②オゾン発生器を設置する
© Buyee
オゾン発生器を対象空間の中心付近もしくは室外・車外に設置します。(機種によって使い方が異なります)
 

③タイマーなどを設定してオゾン発生器のスイッチをON

タイマーなどを設定してオゾン発生器のスイッチをON
タイマーなどを設定してオゾン発生器のスイッチをON
対象空間に人や動物がいないことを確認したうえで、オゾン発生器の電源を入れ、運転・オゾン生成を開始します。
機種や状況に応じて、タイマーやオゾン放出・待機時間の設定を行って下さい。
運転仕様(サイクル運転やタイマー運転等)や設定方法は製品によって異なります。詳しい設定方法は、購入した製品の取扱説明書をご覧下さい。
 

④オゾンが臭気成分と反応する待機時間を設ける

④オゾンが臭気成分と反応する待機時間を設ける
待機時間の目安はオゾン放出時間の3〜4倍程度
対象空間にオゾンを放出したからといって、すぐに作業が完了するわけではありません。
オゾンが悪臭成分と反応し、分解除菌するまで少し時間を要します。
一般的に待機時間は「オゾン放出時間の3〜4倍程度」といわれています。
つまり、オゾン放出時間が20分間の場合、60〜80分程度の待機時間が適切です。待機時間は空間に放出されたオゾンが菌やウイルスを退治する(消臭及び除菌)大切な時間なので、必ず適切な待機時間を確保して下さい。
 

⑤換気をして残ったオゾンを酸素に戻して作業完了

⑤換気をして残ったオゾンを酸素に戻して作業完了
オゾン放出後、適切な待機時間が経過したら、対象空間の換気を一気に行って、残ったオゾンを酸素に戻しましょう。(換気を行うとオゾンはすぐに酸素に戻って完全無害化します)
このとき、オゾン発生器本体を室内または車内に設置して作業を行った場合、機器の回収や機種によっては手動で電源をOFFにする必要があります。
その際、少なからず対象空間に残ったオゾンを吸うことになりますが、換気を行う数分程度その場にいたからといって健康被害を受けたりすることはありませんので安心して下さい。(不安な場合はハンカチで鼻と口を軽く覆う等して対応して下さい)
ただし、ドアや窓を開けたり、外気導入のファンを回したりしたあとは残ったオゾンが換気によって酸素に戻るまで退避しましょう。
オゾンが残っている内はオゾン特有の「オゾン臭」がしますが、酸素に戻ればそのオゾン臭はしなくなります。つまり、オゾンが残っているかどうかはそのオゾン臭によって判断することができます。
 

消臭除菌作業にオゾン発生器が選ばれる理由

消臭除菌作業にオゾン発生器が選ばれる理由
© mind-company.jp
たとえば、室内空間の消臭除菌作業において、最終手段は「リフォーム」だと言われています。(半ば冗談のように聞こえるかもしれませんが本当の話です)
しかし、その手段は多くの人たちにとって現実的ではありません。
そこで、その手前の段階として業務レベルでどのような選択肢があるかというと、

  • 次亜塩素酸装置
  • オゾン発生器
  • アルコール噴霧器

の導入が考えられます。

悪臭のもとは菌やウイルスの増殖です。
菌やウイルスを殺したり減らしたりすることで悪臭もなくなり、衛生的な環境をつくることができます。逆を言えば、菌やウイルスを殺したり減らしたりしなければ、悪臭問題の根本は何も解決されないことを意味しています。そういう意味でいうと、上記3つの機器の導入はいずれも菌やウイルスに直接的にアプローチし、根本解決になり得ます。

しかし、その選択肢のなかから圧倒的に選ばれているのがオゾン発生器になります。
その理由を分かりやすくご理解いただくため、これら3つの比較表を作りました。

機器 物質 機器の価格 除菌(消臭)効果 副生成物 残留性 ランニングコスト 分解性 メンテナンス 機器の重量
次亜塩素酸装置 次亜塩素 20〜50万円 トリハロメタン 残留する 必要 悪い 必要 3〜10kg
オゾン発生器 オゾン 5〜65万円 発生しない 残留しない 不要 良い 機種によっては不要 1〜7kg
アルコール噴霧器 アルコール 40〜80万円 発生しない 残留する 必要 悪い 必要 10kg以上

近年、オゾン発生器の普及が進み、高品質の製品が比較的安い価格(5万円〜)で購入可能なことに加え、次亜塩素酸装置やアルコール噴霧器は令和元年現在も容易には手が出せない高額なものばかりです。
オゾン以外にも対策があるなか、この表を見ていただいても分かる通り、効果の高さや残留性の問題、ランニングコスト等の観点からオゾン発生器が選ばれているというのが現状です。

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