導入前に知っておくべきこと
現場にオゾン発生器を導入する予算が確保できたら1日も早く機種を選定し、希望の製品を購入しましょう。
と、言いたいところですが、「急いては事を仕損じる」という言葉があるように、何事も焦ったり急いだりすれば失敗したり、後悔したりするものです。
ここでは、具体的な機種の選定をする前にオゾン発生器を導入する前に知っておいたほうがいいことについて説明します。

この記事を読んで分かること

導入前に知るべきことが簡単に理解できる。導入後に必要なコスト(メンテナンス費用や作業時間等)のイメージができる。

「導入前のチェック項目」の前に

導入前のチェック項目をご紹介する前に、1点だけ確認させて下さい。

あなたは今、オゾン発生器の導入を検討しているわけですが、そもそもあなたが今抱えている問題に対して、その解決策(オゾン発生器の導入)は適切でしょうか。

抱えている問題に対して、その解決策が適切でないケースは、「オゾン発生器を空気清浄機の延長にある機器だと勘違いしている」「オゾンを利用した消臭除菌作業に必要な時間を確保できない」等があります。

空気清浄機は吸引やフィルターによってチリやホコリ、あるいはPM2.5等を内部のフィルターに吸着させることによって室内空間から対象物を除去することが目的の機器です。一方、オゾン発生器はチリやホコリ等を除去することはできませんが、悪臭の原因となる菌やウイルスに直接アプローチ(アタックして分解)して除菌したり殺菌することが可能です。空気清浄機にできることはオゾン発生器にはできませんし、オゾン発生器にできることは空気清浄機にはできません。つまり、この2つの機器はそもそも目的が異なります。オゾン発生器を空気清浄機のような役割だと勘違いしている方は、オゾン発生器は購入しないで下さい。

詳しくは、「オゾン発生器の使い方」をご覧いただければと思いますが、オゾンを放出したからといって、そこですぐに作業が完了するわけではありません。たとえば、10分間のオゾン放出を行った場合、空間に放出したオゾンが菌やウイルスと反応し、分解除菌するまで30〜40分間ほどの待機時間が必要になります。仮に待機時間を30分間とすると、「オゾン放出10分間」+「待機時間30分間」で計40分間の作業時間を要します。
「オゾン放出したらすぐに作業が完了するのかと思っていた。作業上、そんなに時間を確保することは絶対に無理だ」という方は、オゾン発生器を購入しないで下さい。何故なら、オゾンを利用した消臭除菌作業に待機時間は不可欠であり、待機する時間を確保しなければオゾンが菌やウイルスを分解することもなく、オゾン発生器を導入する意味がないからです。

  • オゾン発生器はチリやホコリを除去する機器ではない
  • オゾンを利用した消臭除菌作業にはオゾン放出時間+待機時間が必要である

この2点について確認していただき、問題がなければ次のチェックリストに進みましょう。
 

操作性

これはオゾン発生器という機器の使い方ではなく、「製品固有の操作性」という意味です。
オゾン発生器という機器が悪臭対策としてどれだけ優れた機器であったとしても、その機種の操作性が分かりづらければ、継続して使用することに「時間」というコストを奪われ続けることになります。
時間は目に見えないだけで、誰もが平等に持つ大事な資源です。
指示を出す立場の人間だけではなく、実際に機器を操作する担当者の時間を無駄にしないためにも、導入するオゾン発生器は誰もが簡単に操作できる操作性が高い機種を選びましょう。
 

運転方式

業務用オゾン発生器には主に3つのタイプがあります。

  • サイクル運転方式
  • 24時間タイマー方式
  • オフタイマー方式

サイクル運転方式は、「オゾン放出時間」と「待機時間」を設定して稼働すれば、オゾン放出→待機→オゾン放出→待機と自動的に繰り返し運転する利便性が高い方式であり、業務用オゾン発生器のなかではもっともよく知られている方式です。(比較的安価)

24時間タイマー方式は、たとえば「食品工場等で人がいない夜間のみオゾン放出を行う」等の使い方ができます。(主に高額機種に搭載される)

オフタイマー方式は、「オゾン放出時間」と「オフタイマー」を設定でき、任意の時間に機器を停止させることができます。(中〜高額機種に搭載される)

常に機器の設置場所が決まっており、決められた時間に自動的に運転が開始されることを望んでいる場合は「24時間タイマー方式」以外に選択肢はありませんが、それ以外であれば「サイクル運転」を選んでおけば間違いありません。ここ最近の機種でいえば、業界ベストセラーともいえるオースリークリアシリーズの最新モデル「オースリークリア3」がサイクル運転です。最新モデルになり、感心したことは、「ワンショット運転」という機能が搭載されたことです。オースリークリア3のワンショット運転とは、「設定した任意のオゾン放出時間が経過したら自動的に運転が停止する機能」です。たとえば、「オゾン放出15分間」のワンショット運転を開始した場合、15分間のオゾン放出が終わったら自動的に停止します。つまり、この機種は利便性が高いサイクル運転に加え、オフタイマー機能も使える優秀な機種なのです。
多くの現場では、オゾン放出の回数は1回で済むはずなので、この機能は大変便利だといえます。

現場の状況や作業内容にあわせたオゾン発生器を導入しましょう。
 

消耗品の有無(⾦額等も含め)

オゾン発生器には消耗品が存在するものもあれば、存在しないものもあります。

業務用オゾン発生器の消耗品について代表的なものをいくつかご紹介します。

  • フィルタ(活性炭フィルタ)
  • センサー周りの部品交換(人感センサーが搭載されている機種)
  • 放電管

フィルタであれば10枚セットで2000〜3000円と比較的安価ですが、センサー周りの部品の交換はフィルタの数倍以上の費用がかかります。
放電管はオゾン発生器においてオゾンを生成する重要な部品ですが、どのようなオゾン発生器もオゾンを生成すればするほど、放電管は摩耗・劣化します。そのため、使用頻度にもよりますが「1年に1回」あるいは「3年に1回」程度交換する必要があります。費用はメーカーや機種によって異なりますが、概ね15,000〜50,000円程度となります。

購入前に消耗品の有無を、消耗品がある場合は「どのような消耗品なのか」「どの程度の期間で交換すべきか」「消耗品の費用はいくらなのか」「消耗品の交換に要する時間はどの程度か」等を確認しておきましょう。
 

サイズと重量(持ち運びや保管時のことを考慮)

オゾン発生器を選ぶうえで、サイズ(外形寸法)の確認も忘れてはいけません。
使用目的によっては、頻繁に持ち運んだり、複数箇所での運用も考えられます。
その際、大きすぎたり重すぎると、頻繁に持ち運ぶことは当然ながら、複数箇所での運用も負担が大きく難しいといえるでしょう。

当サイトでは、ハンディタイプを中心におすすめの業務用オゾン発生器を紹介していますが、「オゾン発生装置(主に産業用等)」と呼ぶに相応しい大型の機器を設置する場合は、メーカーに問い合わせ、事前に仕様書を入手する等してそのサイズや重量等をよく確認して下さい。
 

メンテナンスの有無

オゾン発生器には「要メンテナンス」と「メンテナンスフリー」の機種があります。
また先に説明した「消耗品」と「メンテナンス」は必ずしも一致せず、「消耗品はないがメンテナンスは必要」あるいは「消耗品はあるがメンテナンスは不要」などのケースも存在します。
※なかには消耗品なし・メンテナンスフリーを謳っておきながら「ただ製品寿命が短いだけ」という機種がある点に注意して下さい。

オゾン発生器のメンテナンスは、主に定期的なオゾン発生体の拭き取りや放電管の交換になります。
メンテナンス方法は、機種やメーカーによって異なるため、メーカーのホームページや製品情報をチェックして下さい。
注意してほしい点は、「自身でメンテナンスが行えず、メンテナンスをする都度メーカーに実機を送らなければならないケース」です。このケースでは、メンテナンス中に機器が手元からなくなってしまうことや、メンテナンスの都度、費用が発生します。
※メンテナンス中に代替え機を送ってくれるメーカーもあります。
 

⽀払い⽅法の種類や領収証発⾏は可能か

主に以下の支払い方法があります。

  • 銀行振込
  • 代金引換
  • クレジットカード決済

決済方法はメーカーによって異なるため、必要に応じて事前に確認しておきましょう。

業務用オゾン発生器の購入を考えている多くのケースが法人企業です。そのため、経理処理上、領収書の発行が必須だと思います。
基本的にはほぼすべてのメーカーやショップは領収書を発行してくれるので問題ありませんが、なかには「決済時の(決済サービスからの)メールや通知が領収書代わりになるため、そちらを印刷して領収書として下さい」等と言われることがあります。
その場合、「社の方針で一般的な領収書を別途発行してほしい」と願い出ても、「それは領収書の重複発行になるため対応できません」と断られるケースもあり、それでは困る場合はその点についてメーカーやショップのウェブサイト等で事前に確認しておきましょう。
 

購⼊から商品到着までの⽬安(⽇数)

そのときのメーカーの在庫状況等によって異なりますが、代金引換決済の場合は注文当日か翌日発送が多く、注文から1週間以内に届きます。
銀行決済やクレジットカード決済の場合は着金を確認した翌日発送が多く、その場合1週間以内を目安にすれば十分です。
※導入台数や届け先までの距離、天候によって多少前後するので、あくまでも目安と考えておきましょう。

ただし、メーカーの在庫状況等(品切れ等)によっては、数週間〜1ヶ月程度の時間を要するケースもあることに注意しましょう。
人気の機種は1年の間に何度か品切れまたは品薄になる期間があり、品切れになってしまえば1ヶ月程度待たされることもあります。
機種の選定は慎重に行うべきですが、確認すべきことを確認したら早々に購入手続きをしてしまったほうが、「購入したが製品の到着が遅い!」等のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
 

まとめ

今回は、オゾン発生器の導入前に必ずチェックしておくべき項目を紹介しました。
読んでみれば、どれも「当たり前のチェック項目」だと感じるかもしれませんが、オゾン発生器の購入という慣れない買い物の場合、読まずにこれを考えれば「漏れ」が発生するものです。
本記事で書いたチェック項目を導入前に確認することは「思っていたのと違う」を防ぐ手段になるかと思います。
この記事がオゾン発生器の導入を検討しているご担当者様のお役に立てば嬉しく思います。

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